SOUVENIR

流通コストの削減は、家具にとって解決すべき問題のひとつです。
パッケージを小さくすることはもちろん、パーツのまま配送して お客様に組み立ててもらうことも、今や珍しいことではありません。

コンパクトであることの可能性。

あなたが旅先で素敵な家具に出会ったら? もしも、その家具を飛行機で持ち帰ることができたら?

今回、私たちは「梱包状態で飛行機の機内持ち込み手荷物規定サイズに収まる」 という条件に挑戦しました。その上で、組み立てのプロセスにも驚きや楽しさ、 物語を持った家具を提案します。

パッケージサイズに制約があるからこそ生まれたコレクションです。

  • TRAME

    side table + shelf
    design: Kengo BABATA + DESIGN SOIL
    SIZE : W.490 x D.380 x H.515
    MATERIAL : WHITE ASH

    2枚のトレイを2つのフレームに差し込むだけのシンプルな構造のテーブルです。棚板に荷重がかかることによってフレームが開き、安定します。分解するとトレイはフレームに収まって1枚のパネルになり、とてもコンパクトな状態になります。

  • TRICK

    low table
    design: Satoshi NOBEKAWA + DESIGN SOIL
    SIZE : W.530 x D.530 x H.420
    MATERIAL : PLYWOOD, BIRCH, WHITE ASH

    TRICKは一見、普通のテーブルの様ですが、手品のような仕掛けを持っています。天板を左右に引くとふたつに分割され、それぞれがさらにふたつのユニットに分かれます。これら4つのユニットが互いに支え合うことで自立しています。

  • MITER

    sofa table
    design: Nobuaki TAKAHASHI + DESIGN SOIL
    SIZE : W.505 x D.350 x H.400
    MATERIAL : ALUMINUM, GLASS

    直角アングル材を組み合わせて、紙を折ったようなフレーム状にすることで、強く軽やかな構造体が生まれます。これをひとつのモジュールとして立体的に連結させていくと、建築構造のようでいて、より軽快なシルエットを持つ特徴的な造形を作り出します。そんな景色をガラスの向こうに湛えたテーブルです。
    制作協力: 株式会社コーシン

  • CATHEDRAL

    sofa table
    design: Nobu MIAKE + DESIGN SOIL
    SIZE : W.400 x D.400 x H.400
    MATERIAL : PLYWOOD, GLASS

    ゴシック様式の建築構造から発想を得て生まれたローテーブルCATHEDRALは、成形合板と二種類の固定金具、ガラス天板からできています。それぞれの部品の強度は最小限ですが、一旦組み立てられて構造が完成すると、力が加わっても中心に向かってその力を集め、より安定する強い構造体に変化します。

  • CORKER

    stool
    design: Akinori TAGASHIRA + DESIGN SOIL
    SIZE : W.380 x D.390 x H.360
    MATERIAL : CORK, BIRCH, PLYWOOD

    CORKERは、コルク特有の弾力を構造に活かしたスツールです。組み立てはとても簡単。脚をリングに引っ掛けて、瓶に栓をするようにコルクを押し込むだけで脚が固定され、自立します。荷重がかかればより強く締まるので、座る行為そのものがスツールを強くする要素となります。

  • SEWING

    stool
    design: Ryo MITAO+ DESIGN SOIL
    SIZE : W.370 x D.320 x H.370
    MATERIAL : PLYWOOD, NYLON ROPE

    SEWINGは、座に脚を差し込んで紐を通し、締めることで脚をしっかりと固定させ、必要な強度を持たせる構造のスツールです。座に脚を縫い付けるように通していく紐は構造体の重要な一部であると共に、アクセントでもあります。

  • CLYTIE

    pouf
    design: Saki KITAI + DESIGN SOIL
    SIZE : W.420 x D.420 x H.250
    MATERIAL : WOOL

    クリュティエとは、ギリシャ神話に登場する花になった水の妖精の名前です。 膝にかけたり、脚を入れて暖まったりできる筒状のブランケットは、 くるくると折り畳んでいくと大輪の花のようなプフになります。 ウールをきつく編み込むことで、芯材や詰め物を使わずに折り畳むだけで 強度を出すことができます。

  • PROP

    shelf
    design: Hiroyuki IKEUCHI + DESIGN SOIL
    SIZE : W.520 x D.270 x H.1,400
    MATERIAL : BIRCH, PLYWOOD

    PROPは、軽快なシルエットを持ちながら、高さと安定性を兼ね備えたシェルフです。パーツの連結部で交わる二本の支柱と天板がお互いを支え合う、強固な三角構造によって、相反する要素を両立させました。天板に加重がかかると、全ての接合部に締まる向きの力が加わり、より安定性を増します。

  • JUTTE

    shelf
    design: Masashi MOTOZUTSUMI + DESIGN SOIL
    SIZE : W.600 x D.300 x H.1160
    MATERIAL : PLYWOOD

    JUTTEは、ねじも釘も使わず簡単に組み上げることができるシェルフです。各パーツの溝同士を噛み合わせて組み立てていきます。組み合わせるパーツの数を変えることで、棚の段数を選べます。分解時、パーツは全て棚板のサイズに収めることができ、コンパクトなパッケージでの保管、輸送が可能です。

  • SLASH

    coat rack
    design: Kohdai IWAMOTO + DESIGN SOIL
    SIZE : W.300 x D.300 x H.1610
    MATERIAL : WHITE BIRCH, STEEL

    SLASHは、刀で斬った竹が滑り落ちていく瞬間を捉えたコートラックです。一本の棒でも斜めに切り、ずらす事で衣類を掛ける機能が生まれます。

  • Slide Me

    coat stand
    design: Yuki MATSUMOTO + DESIGN SOIL
    SIZE : W.435 x D.320 x H.1710
    MATERIAL : WHITE ASH / BIRCH

    フックとなる部分の凹凸に合わせて、パーツ同士をスライドさせて組み立てることができる、ノックダウン式のコートスタンドです。同形状のパーツをつないでいくと、樹木のように上へ上へと伸びていきます。