Project

SIZE_100

2022

Design Soilが活動を開始して最初に取り組んだテーマは、国際線の機内持ち込み手荷物サイズにパッキングできることを条件とした、お土産のように持ち帰ることができる家具「Souvenir」でした。 それから様々な当たり前が変わり、自宅にいながら買い物をし、配達してもらうことも多くなった今、改めてパッキングサイズについて考えました。
  私たちが取り組んだのは、宅配便のサイズ規格において、「Souvenir」の制限よりもさらに小さい区分である「3辺計100cm以内」にパッキングできる家具。 その上で、大きなサイズの家具に組み上がるものや、組み立ての過程自体を楽しめるものを目指しました。 コンパクトな梱包であることで保管や配送のコストを抑えられるのはもちろん、出会ったお店からそのまま家具を持ち帰ることもできます。
コレクション「size 100」は、家具がもっと身近で愛着を持てる物になることを目指した試みです。

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Houses by the Seas

2021

「Houses by the Seas」プロジェクトは、神戸芸術工科大学・デザインソイルと、ドイツ・キールのムテジウス芸術大学(ドイツ)のコラボレーションプロジェクトです。
ともに港と造船業を持つ二つの都市の地理的な類似性と文化の違いから生じる暮らしの特異性や差異を見つめつつ、
「海辺の暮らし」をテーマとして、地元のユニークな文化的側面を表す物事を、新しい家具やインテリアエレメントなどに変換することを試みました。

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Fantasia

2018

1977年に刊行されたブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』は、デザインやアートを学ぶ多くの者にとっての座右の書です。
偉大なデザインの先生であったムナーリは、この本を通して、世界をよく観察することの大切さと世界を面白くする視点の持ち方を、やさしい言葉で教えてくれます。
DESIGN SOILの2018年のテーマは「ファンタジア」。
没後20周年を迎える「ムナーリ先生」に敬意を表し、日常の観察から生まれた作品たちを『ファンタジア』の章立てに沿って紹介します。

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GOOD LACK

2017

ものにとって「欠ける」「無くなる」はあまり歓迎されることではありません。
ですが、折れた棒にも別の使い道があるように、失うことが新しい価値につながる場面にも出会います。
穴が開いたり、底が外れたり、この世界は何かを失って初めて気がつく発見でいっぱいです。
コレクション「GOOD LACK」は、ものの一部が無くなることで生まれる機能を探し出し、家具の新しい可能性として提示したコレクションです。
視点をかえて、みなさんの日常に幸せな欠落を。
グッドラック!

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GEOGRAPHY

2016

自然の地形がそうであるように、家具がもたらす空間の起伏は、住まいの中の地理的特徴となって私たちの行為と日々の眺めを規定しています。

仮に、住まいの中にこれまでにない地形が出現すれば、空間の編集方法に新たな可能性が加わります。

コレクション「Geography」では、各地の自然とそこで育まれる生活の双方に注目する地理学者のような眼差しで、家具とそれを取り巻く環境の相互関係を紐解き、空間に新たな地理的特徴を生み出す作品を提案します。

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BOUNDARY

2015

私たちは無数のものごとが混在した世界で生きており、その多くは接する線や面、空間を持ち、境界によって隔てられ、形を持つ。
また、私たち様々なものに自ら境界を生み出す事で世界を認識している。
実在の物体としても、認識という意味でも、境界が世界の輪郭を形作っているといっても過言ではない。

では、その境界とは何なのだろうか?
そこで何が起きていて、何を起こしうるのだろうか?
境界線を拡大すれば線幅があり、境界面には空間があり、異質なものが接するところには、何かが起きるはずだ。

私たちは、境界について考え、そこで起きる事、生み出される事を形にしました。

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Taxonomy of “Free”

2014

私たちは、自由を謳歌しているようで、その実、制約を受け入れて生活しています。 その制約を取り払うことで、生活はより豊かなものになるのではないでしょうか。 一方、自由とは、制約との対比の中で体感することができるものでもあります。

これまでできなかった事から、少し自由になるだけで、人は幸福感を感じる事ができます。 今回、私たちは”自由”について考えました。 各々が”自由”を象徴する物事、行為や感覚を選んでキーワードに設定し、 そのキーワードから生まれたアイデアをプロダクトにしました。 コレクション”Taxonomy of Free”は、それぞれが捉えた”自由”の一端から生まれた作品たちです。

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Lagrangian Point

2013

1772年、ジョセフ=ルイ・ラグランジュは『三体問題に関するエッセイ』の中で、公転する主星と従星の間に存在する、重力場と遠心力が釣り合う点“ラグランジュ・ポイント”を示しました。この点に置かれた物体は平衡の状態となり、相対位置を変えずに公転し続けることができます。

様々な力の交差の中に見出される静かなる安定。

それは天文学だけの話ではなく、身近な空間にも見つけることができるはずです。

コレクション”ラグランジュ・ポイント”は、一見すると不安定な力や構造に潜んでいる平衡点を探り出すことで生まれた作品たちです。

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epilogue - prologue

2012

ひとつの物語の終わりが、次の物語の始まりとなるように。

”epilogue - prologue”は、ものの終わりを熟慮することで生まれたコレクションです。

捨てられるはずのものに別の役割を与えること、成長や変化に合わせて形や役割を変えること、あるいは何気ない日常の記憶を留め置くこと。これらは人とモノの関係性に、新しいページを書き添えていきます。

多くのものを使い捨てる生活が日常となっている今だからこそ、私たちはそうではない価値を見据えたいと思っています。人とモノとの関係が短命に終わらず、機能と一緒に記憶も引き継ぐことができたなら、新たな物語のプロローグとなりうるでしょう。

コレクション”epilogue - prologue”は、永い時を共に歩める家具や小物たちです。

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SOUVENIR

2011

流通コストの削減は、家具にとって解決すべき問題のひとつです。
パッケージを小さくすることはもちろん、パーツのまま配送して お客様に組み立ててもらうことも、今や珍しいことではありません。

コンパクトであることの可能性。

あなたが旅先で素敵な家具に出会ったら? もしも、その家具を飛行機で持ち帰ることができたら?

今回、私たちは「梱包状態で飛行機の機内持ち込み手荷物規定サイズに収まる」 という条件に挑戦しました。その上で、組み立てのプロセスにも驚きや楽しさ、 物語を持った家具を提案します。

パッケージサイズに制約があるからこそ生まれたコレクションです。

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